青葉台の家Ⅱ renovation+extention 2019

photo by Masao Nishikawa

家族構成:5人(両親70代・姉・娘(母親)・息子(小学生))

ご両親と姉が住むご実家に、娘とその息子が同居するため二世帯仕様に改築したいとの依頼である。

築40年弱の既存の家は、建築家であった親族が設計したもので、木造でありながらパラペットを立ち上げた軒のない箱型の外観は、当時からするとモダンな作りで、杉の下見板張りが目を引く魅力的な建物であった。二世帯仕様にするためにはスペース的に増築が避けられず、この雰囲気をできるだけ残しながらどのような形状・仕様で増床するかのスタディーを繰り返した。

パラペットを立ち上げた屋根構造にありがちな、慢性的な雨漏りといった物理的な問題だけでなく、当時の検査済証がないほか、法的な問題を多く抱えていたため、行政との協議が難航し、増築の確認申請を出すまでのステップに非常に多くの時間を要し苦心した。

構造は既存の骨組みを活かしつつ、一部梁や柱の補強を行った。外壁・屋根はすべて一旦取り払い、外壁の下地だけ準防火仕様(新築時は防火地域外)に変え、既存の下見板は可能なものはできるだけ残し再利用した。階段室として増築した部分は白い寄棟の屋根と白い吹付の外壁とし、あえて既存部分とデザインを切り離した。2階リビングからの開けた眺望を楽しめるように開口部を大きくとり、造作家具で収納やキッチンを一体的にデザインし、明るく居心地の良い空間とした。